東京・西荻窪の一角でミツバチを飼っています。
もともと郊外の山の中で養蜂を始めました。

住まいがある西荻窪でもできるのではないかと、試しに巣箱を置かせてもらったところ想像を超えるおいしいハチミツが採れたことに驚き感動し、2016年から本格的に西荻窪でもミツバチを飼うようになりました。

周囲は住宅密集地ですが近くには都立公園や大学、神社があり、ミツバチたちは残された緑地帯の木々の花の蜜をていねいに集めてハチミツの絶妙な味を紡ぎます。
私はミツバチの仕事に沿って、採れたハチミツをそのまま時季ごとに瓶詰めしています。

ミツバチは花に蜜をもらい助けられていますが、ミツバチも花の受粉を助け、植物やさらに他の生き物の命のつながりを支えています。太陽と水と風と、さまざまな動植物たち―――。都市に息づく小さな自然の、目には見えない大きな循環のなかから生み出されたハチミツです。ぜひ一度、お召し上がりください。

 

森を守る蜂の話 店主 山口 朝